こんにちは。ライターのムラカミです😁
今回は関節鏡(内視鏡・スコープ)について簡単に解説していきます。
関節鏡・内視鏡・スコープって何?
そもそも関節鏡・内視鏡・スコープとは何なのか。
この3つは名前こそ違いますが、同じものだと思ってもらって構いません。
小さなカメラを使って関節の中のオペを行うものだと考えてください。
物品
病院によって必要な物品は異なりますが、必ず必要になってくるのは内視鏡です。
こんな感じのカメラをメスを使って開けた穴から関節内に挿入して使用します。
カメラの横にはチューブが接続され、常に生理食塩水を流して関節を膨らませカメラが映りやすくします。

また、オペによってはシェーバーと呼ばれる道具を使用して、関節内の不要な物を削り取ることもあります。(膝や肩のオペで使用します)
シェーバーには吸引チューブが接続され、削り取った不要なものを吸い出します。

どんな時に行うオペなのか?
膝関節の場合
前十字靭帯損傷、半月板損傷、膝蓋骨不安定症、離断性骨軟骨炎、分裂膝蓋骨などが代表的な疾患として挙げられます。
肩関節の場合
肩関節脱臼、腱板損傷、上方関節唇損傷、肩関節石灰性腱炎などが挙げられます。
足関節の場合
外側靭帯損傷、変形性足関節症、腓骨筋腱脱臼、アキレス腱断裂などが代表に挙げられます。
肘関節の場合
離断性骨軟骨炎、外側上顆炎、滑膜ひだ障害、肘部管症候群などが代表として挙げられます。
内視鏡によるオペのメリットとは?
- 傷が最小限で済むためオペ後の傷が目立ちにくい
- 傷が小さいため治癒が早い
- 傷が最小限で済むため痛みが少ない
などが挙げられます。
内視鏡によるオペのデメリットとは?
- 高度な技術が必要となり、全ての医師が実施できるわけではない
- カメラを通してオペを行うため、術野が見えにくい
- 内視鏡を通してオペを行うためオペ時間が長くなる場合がある
などが挙げられます。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
以上が簡単ではありますが、関節鏡の解説です。
患者さんにとっては、傷が少ない、痛みが少ないなどのメリットが本当に大事になってきます。
看護師が直接オペを行うことはありませんが、知識として知っておくと活かせる場面が来るかもしれません。
病院によってオペの方法などは若干異なるため、オペ手順は割愛させていただきます。
質問などありましたら、コメントにてお願いします。