
看護師国家試験の例年の合格状況がわからない教えて!
次の看護師国家試験も少しずつ近づいてきています。看護師国家試験は、プール制度のため過去問から似ている問題がよく出題されています。そのため過去の合格状況を知っておくことも大事です。
今回は、第110回看護師国家試験の例年と比較しての合格状況をみていきたいと思います。
【第110回】看護師国家試験 合格状況
2021年3月26日(金)14時より、厚生労働省のウェブサイトにて、2月14日(日)に実施された「第110回看護師国家試験」の合格発表が行われています。
さっそく、気になる合格率やボーダーラインをチェックしいきましょう。
受験者と合格率
2020年 | 受験者 | 合格率 |
第110回国家試験 | 66,124人 | 90.4% |
採点基準(必修と一般・状況)
(1) | 必修問題 | 40点以上/ 50点 |
(2) | 一般問題 状況設定問題 | 159点以上/250点 |
となっています。
その中でも新卒の合格率は、約95%となっていました。
採点除外問題
採点除外となったのは、全体で2問です。
第110回看護師国家試験における採点除外等の取扱いをした問題下記のPDFから採点除外理由がPDFにて記載されていますので気になる方は確認しておいてください。
厚生労働省のHPからでも確認できます。
例年の国家試験と比較
受験者数と合格率
過去5年分の看護師国家試験の受験者と合格率を見てみましょう。

過去5年で、第110回看護師国家試験は、
2位の合格率です。
一般・状況設定問題のライン
国家試験は、必修問題の基準40点以上を通過した方は、次は一般・状況問題のボーダーラインが通過しているか気になるとこだと思います。

第110回看護師国家試験 一般状況のボーダーラインは、157点です。
国家試験システム
看護師国家試験の状況については、こちらに記載しております。
ちなみにプール制度についても記載しておりますのでぜひご覧ください。こちらから
合格基準と合格率
看護師国試は全240問、300点満点の試験です。
合格するためには次の2つの条件を満たす必要があります。
1.「必修問題」の80%以上で正答する
必修問題には300点満点のうち50点が配点されており、
1問当たり1点です。
このうちの
80%ですから、必修問題で40点以上を取らないと
たとえ一般問題と状況設定問題が満点だったとしても、
その時点で不合格となってしまうわけです。
2、「一般状況」の合格ライン
一般問題と状況設定問題は合わせて250点満点で、
一般問題は1問当たり1点、
状況設定問題は1問当たり2点
となっており、その合格基準は毎年変動します。
3、受験生の90%が合格!?
厚生労働省が看護師の需給率を勘案して、合格者数を調整するためです。
これまでのところは、受験生の90%程度が合格するよう
基準が設けられてきました。
具体的には、
毎年おおむね160~170点(得点率70%弱)程度が合格のボーダーライン
となっています。
合格率が約90%ということからも分かる通り、
看護師国試は「優秀な人だけを選抜するための試験」ではありません。
むしろ、看護師として必要な最低限の知識を身につけた人であれば、
必ず合格できるような内容となっています。
そのため看護師国試に対しては、
必要以上に恐れず、油断せずに向き合う姿勢が大切なのです。
ちなみに医師国家試験も合格率90%、司法試験(裁判官・検察官・弁護士になるための国家試験)直近10年で最も高い29.1%、らしいです。
まとめ
個人的には、例年通りの合格ラインで合格率も新卒は約94%と高い国家試験だったと思います。看護師国家試験は、受験者を落とす試験ではなく最低限の知識があれば9割は通る資格です。焦らず勉強をしていけば必ずクリアできます。