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【今更聞けない】採血のコツ徹底解説

あなた

採血のコツが未だにわからない。ミスするときもあるしどうすればうまくなる!?

看護師は、技術・知識・態度の三つの柱でなっていますが技術に関しては、才能やセンスが関わってくると思います。

運動神経の良い人が初めてするスポーツも得意なことのように採血にも同じことが言えます。

そのため、苦手な人はとことん苦手になるでしょう。しかしコツを掴んでしまえばサラッと採血ができるようになります。

・採血が苦手な方

・新卒で採血のやり方がわからない方

・採血したことない方

今回は採血が苦手な方・ミスをするかた向けの記事になります。コツを掴んで採血でミスらない看護師になり病棟で引っ張りだこになることでしょう。

採血のコツを知る前に

採血は、正しくは静脈血採血採血を行うことで、栄養・各臓器の状態・炎症等を数値として確認することができます。

※ちなみに動脈からの採血は原則医師のみ。直接動脈穿刺法による採血ということで、38行為のうちの一つの特定行為になります。特定看護師になるためには5年以上の実務後に研修が必要になります。

もし、動脈採血も考えているかたがいるのなら大きな総合病院などに勤務することをおすすめします。理由は、福利厚生に研修費用の免除や給付があるためです。

採血時の必要物品の準備

バット(清潔な入れ物)

注射器と翼状針(または、マルチプル針と真空採血用のホルダー)

左が注射器+翼状針
右が真空採血用ホルダー+マルチ針

どちらを使用するかは施設よってことなります。僕の個人的には総合病院など大きな病院は真空採血用ホルダー。クリニックなどは注射器と翼状針を使用しているイメージです。

・採血管

採血菅の種類はたくさんありますが、基本的には下記の4種類が多いと思います。

検査項目と検査内容、各スピッツの必要量を事前に把握しておくことが大事です。

採血菅検査種類と採血量
採血管種類採血量
血清分離用採血管(生化学)3〜8ml
抗凝固剤採血菅[クエン酸Na入](凝固)2ml
抗凝固剤採血管[EDTA入](血算)2ml
抗凝固剤採血管[フッ化Na入](血糖)2ml
採血菅検査内容
採血管検査種類検査内容
血清分離用採血管(生化学)酵素検査、電解質検査、脂質検査、感染症などで利用。基本的には採血する時は必ずとります。
抗凝固剤採血菅[クエン酸Na入](凝固)抗凝固剤の内服、手術、DIC(播種性血管内凝固症候群)のリスクが高い場合に調べます。
抗凝固剤採血管[EDTA入](血算)血液一般検査や血球数算定検査に使われます。木基本的には必ず採血します。
抗凝固剤採血管[フッ化Na入](血糖)血糖値を調べます。

駆血帯

駆血帯は、ゴム性の駆血帯、ワンタッチ駆血帯(ベルト式)、ディスポ駆血帯など様々です。ちなみに、看護師さんによっては自前で購入する方も、いらっしゃいます。

個人的にはノンラテックス駆血帯が使いやすいです。ラテックスアレルギーの患者にも使えてワンタッチ駆血帯より軽い力で縛ることができると思います。

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施設によって常備している駆血帯が違うので、色んな駆血帯に触れて使い方を知っておいた方が良いです。

アルコール綿

アルコール禁の場合は、アルコールが入っていない綿花(ワンショットプラス、ザルコニンなど)を使用しましょう。

消毒薬にはたくさんの種類がありますが、注射や採血の際の皮膚の消毒には、通常エタノールが用いられています。

その理由は、皮膚に対して刺激性が弱いわりには、殺菌作用が強いためと考えられます。

肘枕※1(または、手台※2)

手台を使用する場合は、昇降調節ネジをしっかり閉めましょう。

ガーゼ付き絆創膏

アルコール綿で圧迫した後に貼付します。

よく準備し忘れるので、最終確認をするようにしましょう。

採血のコツ徹底解説【手順】

1.物品を準備(採血伝票の確認)

・パット・採血菅・注射器+翼状針or真空採血用ホルダー+マルチ針・駆血帯・アルコール綿・絆創膏(フラットバンなど)・採血伝票

患者さんに採血の目的と採血量を説明し、採血管に貼ったラベルを一緒に見ながら、氏名、ID番号、採血量を確認します。

意識のある患者さんは、本人に名乗ってもらって氏名を確認します。

採血伝票をしっかり記載しミスのないように確認しましょう。患者、スピッツ間違えがないように!

2.注射器と針を無菌操作(患者さんに刺す部分から注射器の中が汚くならないように)接続。

3.患者さんの腕を手のひらが上になるように手台(肘枕)に出してもらう。

しっかり昇降調整のネジを閉めるようにしましょう。

冬場は、看護師の指先が冷たくなっているため、温めてから患者に触るようにしましょう。

4.手袋をつけ駆血帯を絞め、穿刺する静脈を選択する

母指を中にして手を握ってもらう、駆血帯の結び目は天井側に来るように。

※血管の選択が一番難しく一番大事です。どこの血管を選択するかで採血のしやすさ成功率が上がります。

血管選択が苦手な方は、先輩の採血時の血管選択を見学してアドバイスをもらうのが良いと思います

血管を選択します。血管の性状や走行は人それぞれです。できるだけまっすぐに走行する血管を選択します。

自信がなければ手袋装着前に、駆血帯を巻き、直接血管に触れて走行・怒脹の具合を確認し、穿刺部を特定します。

5.選択した血管の周囲をアルコール綿で消毒する。

穿刺部位を消毒する理由は、皮膚の脂肪や汚れなどを除き、穿刺部への細菌類の感染による血行性感染(静脈円など)を防ぐためです。

消毒の時の注意点は

①穿刺部を中心とし、外側へ円を描くように拭きます。

②一度使用したアルコール綿は、同部位でも二度と使用しないこと。

③エタノールが完全に乾いてから穿刺すること。

患者の皮膚の消毒をしたからといって、器具の滅菌消毒が不完全だったり、採血および注射する看護者の手指が汚ければ感染予防にはならないので注意が必要です。

6.利き手の母指と中指で注射器を持ち、示指は注射器と針の接続部に添える

大事なのは、注射器を持っている利き腕ではなく、固定する方の腕です。親指で皮膚を引っ張り、腕を完全に固定する

先輩の採血時の固定する方の腕に注目してください。そこを参考にする、真似するだけでだいぶ成功率が上がります。

ちなみに先輩によって固定方法に違いがあると思います。自分にあった方法を見つけてください。

7.翼状針の場合、母指と示指で翼状針をつまむように持ち注射器はそばに置いておく

針先に注目して向きに注意して持ちましょう。刃先のカット面を上にして持ちます。

8.選択した血管に抹消から中枢に向かって15〜30度で穿刺する。

針先の刃面を上に向け、皮膚に対して15°程度の角度で刺入します。1回で血管腔に入っていなかったとしても抜かず焦らずに、血管の走行を確認してください。

このとき患者さんに手のしびれや強い痛みがないか必ず確認しましょう。

9.血液が逆流してきたら針を寝かせ、3〜4mm進め固定する。

針先が血管腔に入ったことを確認したら、血管腔内を進ませる感覚で奥に刺入していきますが、血管を突き抜けてしまう恐れがあるので、針を奥に進ませるのは3〜4mm程度です。

10.注射器の場合は内筒を静かに引き必要量を採血する。

穿刺部がずれないようにしっかりと固定し、真空採血管の場合はしっかりとホルダーに差し込みます。

針が動かないように手で固定しマルチプル針が採血管のキャップを垂直に貫くように真っ直ぐ押し込む。

採血本数が多く手技に慣れていない場合は、テープで翼状部分を固定します。
※個人的にはテープで固定しない方が良いと思います。

シリンジの場合も同様に、穿刺部がずれないように注意しながらゆっくりと血液を引いていきます。

注射器内筒を強く引いてしまうと、針先に血管が吸い付いて乱流が生じ、血液の溶血(赤血球が壊れる)が起こる可能性があるためです。

12.必要量が採血できれば、手掌を開いてもらい駆血体を緩める。

個人的には、手掌を握ってもらうのは、腕を固定し穿刺しやすくするためと把握しています。

そのため穿刺後に患者さんには手掌を開いてもらっています。

13.穿刺部分にアルコール綿を軽く当てながら、素早く抜針しそのまま3分間圧迫する。

前もってアルコール綿を四つ折りにし軽く絞っておくことで圧迫しやすくなります。

※翼状針の場合は、針を抜去後にスピッツに移す必要があるため抜去前に刺入部にアルコール綿を当て患者さんに圧迫してもらうことで早急にスピッツに移せます。

14.止血を確認後絆創膏を貼る。

15.抗凝固剤が入っている場合には、採血管を静かに回し混合させる。
スピッツ入れる順番

真空採血菅の場合

生化学(血清):茶
凝固(クエン酸入):黒
血算(EDTA入):紫
血糖:灰色

シリンジ採血の場合

凝固(クエン酸入):黒
血算(EDTA入):紫
生化学(血清):茶
血糖:灰色

針を刺入した直後の血液には、微量の組織液が含まれているので凝固の原因になります。そのため、真空管採血のときは、凝固しても影響の少ない生化学(血清)を最初に採血します。

シリンジを使って分注する際は、凝固する前にすばやく抗凝固剤と混和させる必要があるため、抗凝固剤入りスピッツから先に入れるようにします。

17.医療用廃棄容器に使用物品を廃棄する。
18.病院の所定の場所に採血管と伝票を所定の場所に置く。

まとめ

僕自身採血をしたのは、転職してからで20年目の看護師の先輩の教わったやり方です。

根拠も含めて記載しているのでこれがみなさんの採血のスキルが上がることを祈っています。

記載に間違いもあると思いますのでコメントなどで是非ご指摘お願いします。

採血は経験すればするほど上達する技術ですので、今上手にできなくとも焦らないでください。僕も最初はミスばっかりで怒られてきました。

人にできて、君だけにできないことなんてあるもんか!〜ドラえもん〜

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