看護学生

『必見』看護師国家試験のシステム!!

※2020年11月の時点での合格基準なので今後変更することもあります。

概要と目的

看護師国家試験は、国家資格である看護師の免許を取得するための試験で、毎年2月に実施されます。
受験資格を有している人を対象に、看護師として求められる必要最低限の知識を備えているかどうかを見るものです。

受験生が看護師養成課程を経ていることが前提となるため、

いわゆる「落とすための試験」ではありません。

それでも毎年少なからず涙を飲む受験生がいることは
肝に銘じておきましょう。

試験時間

試験時間は合計5時間20分で、午前と午後で次のように配分されています。

  • 午前:2時間40分(120問)
  • 午後:2時間40分(120問)

単純計算すると、

1問にかけられる時間は
わずか1分強。

答案用紙に記入する時間や見直しの時間も考えると、
テンポ良く解答していくことが必要になってきます。

問題の種類と必須条件

看護師国試の問題には、

大きく分けて「必修問題」「一般問題」「状況設定問題」
という3種類があります。

試験の概要を知ることは、
合格への第一歩。

まずは、それぞれの問題がどんなものか、大まかにつかんでいきましょう。

看護師国試の問題の種類

種類必修問題一般問題状況設定問題
内容基礎的な問題で、合格には80%以上の正答率(40点以上)が必須となる。出題基準に定められた11科目について、一問一答式で出題される。知識を問う問題に加え、短文の事例問題も問う。出題基準に定められた7科目について、現場で直面しうる状況を設定し、それに対する理解力・判断力を問う。
配点1問1点1問1点1問2点
出題数50問130問60問 (1状況につき基本3問※)

看護師国試は全240問、300点満点の試験です。

必修問題50問、一般問題130問、状況設定問題60問
となる傾向が続いていますが、
今後予告なく新傾向の出題になる可能性もあるため、
変更に対応できるような心構えは持っておいたほうがいいでしょう。

一般問題

科目によって出題数に大きな違いがあるだけでなく、科目内においても出題されやすいテーマとそうでないものが存在します。苦手科目を克服するのはもちろん、やみくもに取り組むのではなく出題傾向を見極めて効率的に勉強を進める意識も大切です。

状況設定問題

状況設定問題では、看護過程を理解したうえで判断する力や、課題を解決する力が問われます。いわゆる応用問題といえるでしょう。

必修問題や一般問題と比べて設問文もかなり長い傾向にあるため、
スピーディーに解答していく力が求められます。

科目別出題数

第108回看護師国家試験の科目別出題数
(一般問題/状況設定問題)

科目問題数(一般問題)問題数(状況設定問題)
人体の構造と機能14問
疾病の成り立ちと回復の促進10問
健康支援と社会保障制度19問
基礎看護学17問
成人看護学28問5問
老年看護学14問3問
小児看護学11問3問
母性看護学4問4問
精神看護学5問3問
在宅看護論4問2問
看護の統合と実践4問2問
合計 (一般問題/状況設定問題)130問22問

合格基準と合格率

看護師国試は全240問、300点満点の試験です。
合格するためには次の2つの条件を満たす必要があります。

1.「必修問題」の80%以上で正答する

必修問題には300点満点のうち50点が配点されており、
1問当たり1点です。

このうちの
80%ですから、必修問題で40点以上を取らないと

たとえ一般問題と状況設定問題が満点だったとしても、
その時点で不合格となってしまうわけです。

2、「一般状況」の合格ライン

一般問題と状況設定問題は合わせて250点満点で、

一般問題は1問当たり1点、
状況設定問題は1問当たり2点

となっており、その合格基準は毎年変動します。

3、受験生の90%が合格!?

厚生労働省が看護師の需給率を勘案して、合格者数を調整するためです。
これまでのところは、受験生の90%程度が合格するよう
基準が設けられてきました。

具体的には、
毎年おおむね160~170点(得点率70%弱)程度が合格のボーダーライン
となっています。

合格率が約90%ということからも分かる通り、
看護師国試は「優秀な人だけを選抜するための試験」ではありません。

むしろ、看護師として必要な最低限の知識を身につけた人であれば、
必ず合格できるような内容となっています。

そのため看護師国試に対しては、

必要以上に恐れず、油断せずに向き合う姿勢が大切なのです。

ちなみに医師国家試験も合格率90%、司法試験(裁判官・検察官・弁護士になるための国家試験)直近10年で最も高い29.1%、らしいです。

問題の特徴

看護師国家試験では、過去に出題された、良いとされる問題が
繰り返し出題されています!

これを『プール制』と言います。

これはほとんど同じ問題ですね。
実は次の画像これもプール性なんですよ

第106回の問題は、患者さんと看護師さんの関係性について書かれていて、その関係性がどの段階にあるかを問う問題でした。

それに対し、第90回の問題は、ペプロウの患者-看護師関係についての問題として出ています。これも、プール制問題です。

プール性はまったく一言一句同じ問題がでるというわけではなく
似通った問題が出るということです。

そのため過去問の丸暗記ではなく、
選択肢も含めて周辺知識を覚えなければなりません

周辺知識で具体的にどこを勉強するべきかはまた動画にします!

最近の問題傾向

1 視覚素材を利用した問題の出題

第98回の試験から出題されているのが、症状や検査所見、医療機器・器具の使用方法などについて、視覚素材(写真)を提示する問題です。

X線写真や人体の写真を用いて疾患名などを答えさせるパターンが多くありました。

毎年2~4問程度の出題ではありますが、日頃から意識して教科書などの資料写真に目を通し、確実に得点していきたいところです。

2 非選択式計算問題の出題

第102回の試験から出題されているのが、選択肢を設けず数値を直接解答させる計算問題です。

選択肢から目星をつけて解答できないという点で難しくなったように感じるかもしれませんが、計算問題としての難易度は従来通り。苦手意識がある人は、早めの対策で克服しておきましょう。

3「看護の統合と実践」の変化

第101回より「看護の統合と実践」が新科目として追加されました。

「保健師助産師看護師国家試験出題基準」(平成26年度版)において、同科目の大項目が「看護におけるマネジメント」「災害と看護」「国際化と看護」の3つに区分され、それまで大まかだった出題範囲が明確化されました。

4 いずれは禁忌肢の導入も?

いわゆる禁忌肢の導入。すでに医師国家試験では導入済みで、試験問題中に潜む禁忌肢(その数や、どの選択肢が禁忌肢に当たるかは試験後も公表されない)を選んで一定の回数以上誤答すると、その時点で不合格になるものです。現在のところ看護師国試への導入は見送られていますが、医療安全に対する意識の高まりを受け、今後導入される可能性はゼロではありません。

出題傾向が変わる背景には……

いずれの傾向にも共通しているのが、試験問題をより臨床の状況を反映した内容にしているということ。

その背景には、小手先のテクニックではなく、これまで学んだことを本質的に理解している人、本当に看護師としての適性がある人を合格させたいという出題者側の意図が見て取れます。

だからこそ、本格的な試験対策をするにあたって、

「丸暗記で乗り切ろう」と考えるのは赤信号。

これからの看護師国試に合格するために必要な勉強は、現場で活躍できる看護師になるための勉強と、限りなくイコールに近づいているのです。

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  2. […] ちなみに、国家試験のシステムが具体的知りたい方は⇨こちらまで […]

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